宅配便サービス「飛脚便」を展開する運送業大手の佐川急便(本社:京都)が、実は忍者として知られる「甲賀者」の流れをくんでいることが残された古文書を詳細に調べることでわかった。市井の一研究家の調査によるものだが、納得のいく説として多方面で受け入れられそうだ。
調査をおこなったのは滋賀県甲賀市在住の中村源三郎さん(80)。源三郎さんは甲賀者の中でも戦国大名の六角氏に「甲賀二十一家」として認められた有力者の氏を古文書で調査。その中に
「佐川氏」
があるのを発見した。さらに家系図を追跡したところ、この佐川氏が現・佐川グループを経営する佐川一族と血縁関係にあることがわかったという。
源三郎さんは「佐川急便は現代に息づく甲賀忍者の末裔と見て間違いない」と断言する。実際、佐川急便のドライバーが忍者であるとすれば
- ワレモノが割れる驚異の速度で走る「佐川ダッシュ」
- 呼び鈴を押されて5秒以内に出ないと消える「佐川隠れ」
- 不在通知を新聞受けの内側に引っ掛けて見えなくする「佐川掛け」
などさまざまな忍術を駆使する説明がつくという。
源三郎さんの説については、日本宅配便学会でも「佐川のサービス姿勢のほとんどを合理的に説明できる」と賛同する声が多いが、一部には
「指定時間ちょうどに帰ったのにすでに不在通知が入っている─といった時空間操作の技能について説明できない」
との指摘もあり、さらに詳細な調査が必要になりそうだ。