米航空宇宙局(NASA)が15日公開した「6本足で歩くカニ型探査車」が注目を集めている。「カニそっくりでユニーク」というのが一般的な反応だが、ハードSFオタクからは「ロボットに足なんて合理的じゃない」と手厳しい意見も。しかし、ここにきてNASAがこのような探査車を開発しはじめた背景には、驚くべき事実のあることが弊紙の独自取材でわかった。
匿名を条件に取材に応じてくれたのはNASA研究員のジョージ(仮名)。ジョージによれば、このカニ型探査車は
「宇宙人とのファーストコンタクトに備えたものだ」
というのだ。
宇宙人とのファーストコンタクトといえば、相手の警戒心を解くために「宇宙人になるべく近い容姿になって話し合う」のが常道。かつて地球統合軍が、巨人型宇宙人とのコンタクトに備え姿を似せた可変戦闘機「VF-1」シリーズを開発した史実をひもとくまでもない。
ジョージの話では、ガニメデ星系在住のカニ型宇宙人が近ごろ勢力を拡大。地球圏に到達する勢いを見せているため、カニ形態でのコンタクトのニーズが急速に高まっているのだという。─しかし、コンタクトが不首尾に終わり戦争になった場合、われわれ人類はどうすればよいのか。質問に対しジョージは
「そんなときのために、オレたちのチームは“巨大カニバサミ”や“カニフォーク”を研究しているのさ。HaHaHaHaHa…」
と明快に答えてくれた。これで地球も安泰だ。