帝国データバンクによると、宇宙開発大手のギャラクシーエクスプレスは29日付けで特別清算の開始決定を受け、事実上倒産した。負債は総額229億円。政府の事業仕分けによる宇宙開発需要の先細り感が業績悪化を招いたとの見方もあるが、弊紙の独自取材によると
「怪しげな人材を雇うなどした放漫経営のツケがまわった」
という意外な事実がわかった。
調べによれば、こうした放漫経営がもっとも露骨に表れていたのは同社所属で地球─機械のからだをもらえる星路線就航中の銀河鉄道「999」。たとえば、実体のないガスのようなどこの馬の骨ともわからない生き物を縁故採用で高給取りの車掌にするなど、黒い噂が多い。
さらには、999には「真夏でも黒いケープを身にまとう謎の女」が、常に無賃乗車で居座っていたとの目撃談も。破産管財人が調査したところでは、この女の異常に長いまつげを維持するために購入されたとおぼしき総額1億円ぶんの領収書が、公費扱いで処理されていたという。
今回のギャラクシーエクスプレス倒産について、松本零士宇宙に詳しいキャプテン・ハーロックさんは
「宇宙の海は俺の海」
と、よくわからないジャイアニズムのコメントを発表している。