2日に急きょ辞意を表明した鳩山首相。政治的空白を避けるためにも、あとを誰が担うのかが喫緊の課題となっているが、意外な次期首相候補が急浮上してきた。昨今ITの世界で注目されている「クラウド」を活用した
「クラウド首相」
だ。
クラウドは、高度に分散化・仮想化されたリソースを用いてサービスを実現するコンピュータ技術。実態がどこにあるかわからない=雲のようであるため、クラウド(雲)と呼ばれる。最近では子ども手当支給システムがクラウドで構築されたことで知られている。クラウド首相は、クラウドのしくみを政策決定・遂行のために利用するもの。
具体的な構築は総務省のクラウド首相タスクフォースが担当する。クラウド首相システムでは、ツイッター公式アカウントで解決すべき政治課題を受け付ける。入力された課題に対してクラウド内で演算をおこない、「増税なう」「基地移転なう」などの政策を決定する。演算過程に「拡散希望アルゴリズム」「無限非公式RT」などを導入することで、従来よりすばやくドラスティックな政策決定が可能になるという。
「140文字以内でしか話ができない」「くじらが表示される」という欠点はあるものの、高度分散環境のため一部拠点が核攻撃を受けても残存ノードが報復炎上攻撃できるなど、危機管理面でも従来型首相よりすぐれている。「実体がないのに天皇による認証式への出席はどうするのか」など問題は多いものの、クラウドだけにすべてケムにまいてなんとかなる見込みだ。