長年、スイスの名作童話として親しまれてきた「アルプスの少女ハイジ」が盗作だったというスクープに、全世界が衝撃を受けている。世界をだました希代の悪女・ハイジの罪は重いが、その大罪が暴露された背景には、つらい障害を背負ったひとりの少女の勇気ある告発があった。弊紙bogusnewsは事情通経由でこの少女への独占インタビューに成功した。
インタビューに応じてくれたのは、アルプス在住の少女クララ・ゼーゼマンさん。クララさんは富豪の家に生まれながら、幼少のみぎりから足が不自由で外に出ることのできないくらしを続けてきた。世話役として知り合ったのがハイジで、クララは早くから
「わたしのほうが美人なのに主人公の地位を独占するハイジはうすぎたない泥棒猫」
だと気づいていたという。
だが、
「もし盗作だとバラせば、障害者という弱い立場につけこまれて叩かれたり、
“クララのいくじなしっ!”
などと罵倒されるのが怖かった」
ため、これまで数十年にわたって事実を隠してきたとのこと。そんな彼女を告発に踏み切らせたのが執事のロッテンマイヤーさん。「ウソや隠し事はいけません」という彼女のアドバイスに心を動かされ、当局に通報したのだという。
ハイジ容疑者については現在インターポールが取り調べをおこなっており、今後はクララさんへの障害者虐待を含めた罪にしかるべき償いをさせられることになる。やがて刑期を終えれば出所するだろうが、「もう怖くない」とクララさんは言う。彼女が歩けるようになるまで見守ってくれた夫・ペーターさんの存在のおかげだ。しっかと手を取り合うふたりが印象的な取材だった。