米海軍当局者と日本政府関係者は24日、横須賀基地に配備される次期空母「ジョージ・ワシントン」について動力源を原子炉から対消滅エンジンに換装する方針で一致した。同空母は地元の神奈川県から「原子力兵器の保有」「放射能汚染」への懸念から反対の声が高まっていた。動力源の換装で問題の根本的な解決をはかる考え。
ジョージ・ワシントンは2008年から横須賀への配備が確実視されているニミッツ級原子力空母。米海軍は「通常型空母が全廃の方向性であること」「抑止力の観点から無寄港で長期間作戦行動が可能な空母が必要であること」から受け入れを求めていた。ジョージ・ワシントンを対消滅エンジン搭載型に改築することは、原子力空母以上の機動力を得られ、かつ核への懸念が解消される一石二鳥の解決策だ。実現すれば水上空母としては世界初の対消滅エンジン型が登場することになる。
米軍側に対消滅エンジンに関するノウハウがないことから、技術面では日本の企業が全面的にバックアップする。この企業はアニメーション制作プロダクションとして有名なガイナックス。同社は万能潜水艦ノーチラス号に対消滅エンジンを搭載した実績がある。24日午後の東証では、発表を好感してガイナックスの株に買いが集中。ストップ高となった。
- 2005
- 11/24 23:09