UCC上島珈琲は5日、ツイスターを利用したキャンペーン告知手法に不手際があり、ユーザーに迷惑をかけたとして謝罪した。自動送信プログラムを使って宣伝メッセージを送り付けたところ、内容どおり実行したユーザーから「うそではないか」との指摘が相次ぎ騒ぎになっていた。
このキャンペーンはネットのマイクロブログサービスなどで「彼女がほしい」とつぶやいたユーザーに、無差別に
「ツイスターパーティをやれば、女の子とさりげなく触れ合って彼女ができる」
「手と手、うまくいけば胸と背中の触れ合いもある」
と送信していた。
しかし、受信したユーザーがうのみにしてツイスターを使ってみたところ
「“キモいから触んな”と殴られた」
「そもそも声をかけた時点で逃げられた」
など失敗報告が殺到。「虚偽の内容をスパムで流しているのではないか」と非難の声が多く寄せられた。このため同社はプロモーションを開始からわずか2時間で中止。謝罪文を発表した。
被害者のあいだでは
「バレンタインデーが近づき焦っているなか届いた情報に、わらにもすがる気持ちでしがみついたのにだまされた」
と怒る動きが大勢を占めており、そもそもコーヒー屋がツイスターを宣伝することになんの意味があるのかも含め、ネットプロモーションに対する企業の倫理観があらためて問われそうだ。