“人権先進国”のフランスで、議会がイスラム教徒の女性の「ブルカ」着用を公共の場で禁止する法制度を提言して国際的議論を呼んでいるが、なんとわが日本から
「着用禁止は慎重であるべき」
と仏政府にあて公開意見書を発表する団体があらわれた。海外では「ニッポンの人権意識もここまで育ったか」と感心する声が広がっている。
連名で意見書を発表したのは「日本紺ブルマ保存連盟」「幼女をあたたかく見守る会」「全日本ブルセラ委員会」という3団体。いずれも国内では名だたる変態紳士の集団として知られている。日紺連のホームページに掲載された文書は「人権とエロスの先輩であるフランスのみなさんへ」と題し、
「わが国がかつて犯したあやまちを、貴国が繰り返してはいけない」
と呼びかけている。
日紺連ら3団体が危惧しているのは、わが国でおこなわれた「ブルマ狩り」のフランスでの再現だ。むかしは体操の時間になればどこの学校でも鑑賞できた懐かしのブルマだが、
「中が意外とムレる」
「パンツがはみでる」
などといった非難を浴びて廃止の機運が巻き起こった。ヒステリックな反ブルマ運動の結果、今や日本国内に残るブルマは同連盟会員らが自宅に細々と保管する数点だけになってしまっている。
意見書には「人間を趣味・嗜好で差別し、行動を制限するのはもっとも悲しい行為」と綴られ、フランス国民の理性に基づく自制を呼びかけている。この訴えに世界各国から賞賛の声がつぎつぎと寄せられており、中でも当のフランスでは「全仏ブルカ女性にハァハァする会」が「世界的に高名なニッポンのヘンタイからの声援はとてもありがたい。規制法が成立しないよう努力したい」との声明を発表している。日仏両国を結んだ美しいブルマのきずなが、人権意識の高まりを育むことを望んでやまない。