「ベーシック手術によるミスでとりかえしのつかない障害が残った」と主張する都内在住被害者30名が、マイクロソフトやNEC・電波新聞社などに損害賠償を求め、19日東京地裁に提訴した。ベーシックに関連した集団訴訟は過去に例がない。
訴状によると原告らは、20~30年ほど前のマイコンブーム時代にマイクロソフトが販売したプログラム言語「BASIC」を習得。アマチュアプログラマとなった。だが、
「BASICを覚えれば時代の最先端を歩ける」
と説明を受けていたにもかかわらず、実際には副作用がひどく
- 構造化プログラミングから先に進めない
- 変数名を1文字とか2文字にしてしまう
- 手持ちぶさただとついつい「スナミ」とか「リニトカ」とか打ってしまう
など、どんどん時代から取り残されていったという。
原告のひとりである佐藤裕人さん(37)は、都内のシステム開発会社で働いているが
「部下に説明するとき、ついついフローチャートを書いてしまうクセが抜けない。恥ずかしい」
と涙を流す。「MVCがめんどくさいとしか思えない」という精神障害を負った者もおり被害は甚大だ。原告団は総額30億円の賠償金を求めている。
訴えられたメーカーや出版社は
「BASICで訴えられるなら、正規表現依存症を引き起こすPerlや強迫インデント症を引き起こすPythonはどうなるのか」
と当惑する。BASICに詳しい識者のエドガー・ダイクストラさんにコメントを求めたところ「GOTOさまじゃ! GOTOさまの祟りじゃー」とのことだった。