気象庁が12日発表したところによると、季節風の「木枯らし1号」さんが都内で活躍中に事故に遭ったとのこと。ただちに救急車で聖路加病院に運ばれ治療を受けているが、「かなりの重傷で復帰には時間がかかりそう」という。同庁では代役を立てる方向で検討をはじめている。
木枯らし1号さんは、西高東低の冬型の気圧配置に伴いユーラシア大陸方面から襲来。12日午前には北よりの風・風速16.6メートルとして元気に活躍していた。しかし、同日正午ごろ、移動に使用していたバイクが転倒。大腿部複雑骨折の重傷を負ったという。担当医師は「手術後もリハビリ等が必要。今クール中の復帰は絶望的」と話している。
気象庁と制作元の東映では
木枯らし1号がケガで吹かなくなったなどということがあっては、季節感が失われお年寄りの夢を奪うことになる
と、1号さんはいったん降板とし、急遽代役を立てることで対応を進める方向だ。
急遽開かれた記者会見席上でのプロデューサーの説明によれば
「みんなのヒーロー木枯らし1号は、ハリケーンと対決するため南米に転戦した。1号が不在のあいだは木枯らし2号が日本の季節感を守るぞ」という設定で、木枯らし2号にバトンタッチする。違和感のないようにしたい
とのこと。木枯らし2号さんは、1号さんと同じユーラシア大陸出身の後輩。
同会見の席上、大役を任されることになった2号さんは「先輩不在のあいだ木枯らしの名を汚さぬようがんばりたい。復帰後には“技の1号・力の2号”として“ダブル木枯らし”夢の競演をぜひ実現させたい」とはりきりながら、病床の1号さんにエールを送っていた。