麻生首相が、今月初旬居酒屋で参加した自民党青年部所属大学生との庶民的な懇談会について、実際には一部地域以外ではメニューにない「ホッケの煮付け」を食べたと主張している件について、ウソではなく実際に食べていたことがわかった。実は
「懇談の会場は北海道の居酒屋で、首相は政府専用の超時空トンネルで永田町から駆け付けていた」
というのだ。
自民青年部北海道支部が、この懇談を企画したのは開催前日の8日。忙しい首相を励ます意味も込めて有志青年らが東京にやってきておこなわれる予定だったが、聞き付けた麻生総理は
「蝦夷みたいな異民族の若者に、内地の土を踏ませるわけにはいかんわなあ」
と、国家機密である“日本各地に瞬間移動できる超時空トンネル”を使用、じきじきに屯田兵たちのもとに駆け付けたのだ。会場となった居酒屋では、北海道独特のメニューであるホッケの煮付けを確かに食べていたという。
この超時空トンネルについては、かねてから存在がささやかれていたが、実際に確認されたのは今回がはじめて。相対性理論を応用した巨大サイクロトロンのパワーで、日本国内ならどこへでも一瞬にして移動できる。歴代政権がみぞうゆうの有事に備えて建造したもので、代々の首相だけに使用法を伝える習慣がふしゅうされてきたという。所在は帝国ホテルの地下深くで、会員制バーが入り口。総理がはんざつにバーに入り浸っていたのも、このトンネルで各地の視察に勤しんでいたためと見られる。また、丸ノ内周辺の地下鉄路線図の不自然さから噂されていた「謎の地下構造物」についても、同時に正体が明らかになったかっこうだ。
超時空トンネルの稼動には、1回あたり1.21ジゴワットとかなりの電力・コストがかかるものの、それをおして北海道を訪れた首相に、あらためて庶民性・地方重視の姿勢が感じられる。懇談に参加した北海道の学生らは
「なまらうれしかった。こんどはみんなで400円のカップラーメン食べに行くさー」
と語っていた。