きょう9月1日は防災の日。全国各地で地震など災害に備えた行事が大々的におこなわれる。正午には、東京・永田町でも福田首相を中心とした大がかりな防災訓練を実施。今年は“人災”を想定した内容となり、多数の市民が実地さながら真剣な表情で臨んでいた。
永田町・議事堂前広場。訓練は正午の時報に合わせ、防災ヘルメット姿の福田首相の宣言ではじまった。
「訓練。人災が発生しました。人望も能力もない人物が首相に就任しました」
宣言と同時に、広場に居合わせた参加者はいっせいに
「orz」
のポーズを取り、地面にうずくまった。
ダメ首相が就任するという前代未聞の災害を想定した訓練だったが、みな
「あきらめこそ最大の防御」
という知識がよく身についているようだ。一国の首相にバカがなるという未曾有の人災に、長年慣れ親しんでいるようすが伺えた。「もう日本は終わりです」など、訓練にもかかわらず雰囲気を盛り上げる実感のこもったせりふを吐く者も。
会場では、このあとも「首相が自己責任教の教祖になる」「首相がマンガしか読めないアホになる」などを想定した実演がおこなわれたが、参加者は基本的に「どうとでもなれ」といった態度でやりすごしていた。多数の死者を出した60年前の大人災をはじめ人災の多いわが国。今後も備えを怠らず、諦観を旨に邁進していきたいものだ。