熊本県警は4日、民間では禁じられている信書(手紙)の配達をおこなったとして、天草市内在住のネコを信書便法違反容疑で逮捕した。県警では容疑者にさらに余罪があるものとみて厳しく取り調べを続けている。
このネコは通称“あずきち”こと、たま容疑者(3)。調べによるとたま容疑者は天草市倉岳町界隈で
「ネコの郵便屋」
を名乗り、認可を得ずに信書便事業を営んでいた疑い。違法と知らない無知な老婆やいたいけな女子中学生などを主なターゲットに、フリスキー3年分を売り上げたりと荒稼ぎをしていた。
違法な事業の発覚をさけるため、配達先ごとに異なる名を使い分けるなど犯行は悪質かつ用意周到。また、ふだんは客の前でにゃあにゃあ鳴いたりして媚びを売っていたものの、ときおり
「“シャーッ!”とか“フギャーッ!”とか獣のような態度を見せることがあった」
とのことで、凶悪な攻撃性をうかがわせるエピソードに事欠かない人物だったようだ。
たま容疑者については、業務のかたわらノミやフケをバラまきネコアレルギーを蔓延させるなどバイオテロをおこなっていたとの指摘もある。県警で捜査を指揮しているポチ警部(5)は
「犯罪は許さないんだワン」
と、またたびを描いた踏み絵を踏ませ自白を強要する捜査手法などを駆使し、徹底的に余罪を洗い出していく方針だ。