アデランスホールディングスは30日、現社長の岡本孝善氏(58)が特別顧問に退き、筆頭株主の米ハゲタカファンド・スティールから新たに社外取締役を迎えるなどの人事案を発表した。これまで拒否してきたスティールの意向を全面的に受け入れたかっこうで、今後はアデランスの増毛技術を活用しファンド側社員のハゲを治すことに注力していくと見られる。
スティールは社員全員が若くしてハゲていることから「ハゲタカファンド」の異名で知られ、米投資業界で
「やーい、ハーゲ。
ハゲタカファンドー」
と集団イジメに遭い業務に支障をきたすことが、大きな経営上の課題になっていた。こうした問題を根本的に解決するため、かつら業界大手で技術力に定評のあるアデランスの買収を決意。買占めにより同社の最大株主となり、
- 本格的な経営への参画
- 増毛コースの社員への優先適用
を要求していた。
しかし、アデランスの岡本社長らは「わが社の増毛技術は一私企業に独占させていいものではない。ハゲに悩む多くの人にあまねく貢献していきたい」として要求を拒否。スティールと激しい対立を繰り広げていた。今回、一転して受け入れに応じた事情について同社長は、
「スティールと直接話し合ううち、彼らがどんなにハゲに悩んできたかを聞いて、心を打たれた。多くの人を救いたいという志は変わらないが、まず目の前の人を救うことも大事だと考え決断した」
と話す。
今回の決定について、スティールのウォレン・リヒテンシュタイン代表は記者会見の席で「これでキャバクラに行っても“わー、超ハゲてるー”と言われずにすむ」と、頭頂部をふだんよりも光らせながら喜んでいた。
かつら業界に詳しい和田アキ子さんのコメント:
もう悩み無用。