「フェアトレード」が人気を呼んでいる。恵まれない子どもたちを支援するため発展途上国の製品を公正な価格で購入するという運動だが、最近ではさらに広がりを見せ
「バレンタインもフェアトレードで」
という動きが活発になっている。
都内在住の会社員・城田英美子さん(23)。例年なら付き合っている彼氏やイケてる男子のためにバレンタインチョコレートを買いあさっている時期だが、今年は違う。きっかけは昨年のクリスマスイブ。街でエロゲーをひとり買い漁っているオタク男性を目撃したことだ。華やかな世界しか知らなかった英美子さんは、みすぼらしいユニクロルックの彼に強い衝撃を受けた。
「カッコいい男性が一方的にイイ思いをする陰で、恵まれない男性がどんなにつらく理不尽な境遇に追い込まれているかを知って…。あしたは、今までモテたことのないような人にチョコをフェアトレードしようと思ってます」
と語る英美子さん。
こうした活動の高まりを受け、女性向け雑誌もあいついでフェアトレードバレンタインの特集を組みはじめた。「an・an」は今週号で「フェアトレードバレンタインでキレイになる」をフィーチャー。「CanCam」の今月号は
「フェアトレードで愛されバレンタイン!」
を特集。「見た目・こころの美しい女性ほどフェアトレードに協力的」として、婚姻届と結納金をもって恵まれない男性に人生まるごとフェアトレードするという、新しいライフスタイルを提案している。時流は確実にフェアトレードに向かいつつある。貴女のバレンタインのフェアトレード対応は、もうお済みだろうか。