全国で成人の日を祝う式典が開かれた14日、かつて晴れの日を祝った旧成人によるトラブルが各地で相次いだ。おとなになった自覚を伴わない狼藉に、良識ある人々は眉をひそめている。
14日夜8時ごろ、東京都国立市の成人式会場近くでは、30年前に成人した会社員・吉田秀次容疑者(50)が、居酒屋店員に
「“よろしかったでしょうか”とはなんだ」
などと因縁をつけたあげく殴り掛かったとして現行犯逮捕された。同容疑者は取り調べに対し「最近の若い者は接客も言葉遣いもなってない」とうそぶくばかりで、反省しているようすはみられないという。
また、この日正午ごろ、調布市仙川のスーパー「サミット」では主婦の仲田栄子容疑者(48)が、レジ備え付けのビニール袋およそ30枚を盗んだとして、窃盗の現行犯で捕まった。仲田容疑者は「タダなんだからいいじゃないの」と、28年前のこの日成人式を迎えたとは思えない図々しい言い訳をしているという。
旧成人による同様の事件は警視庁が把握しているだけでもこの日100件以上。この中には被疑者不詳ながら殺人も2件含まれている。旧成人のモラルは年を遡るごとに悪化するばかりだ。2万数千年前には、ネアンデルタール人を虐殺のすえ滅亡に追い込むという最悪の事例も知られている。放置しておけばなにをするかわからない旧成人。腐った性根を叩き直すために、国を挙げての教育見直しはもはや待ったなしと言えそうだ。