東京都の石原慎太郎知事は1日、都が出資する新銀行東京の再建に向けた取り組みとして、行外から
「石原軍団」
を招請することを明らかにした。新銀行東京は先の中間決算で累積赤字が936億円、資本金(1187億円)の8割に膨らんでおり、他行との統合など抜本的な改革が不可避とされていた。
この日、記者会見の場に姿を現した都知事は、開口一番「まったくひどいね。あきれてモノも言えない」と同銀行の経営状況に言及。原因について、
「カネを借りておいて返さず、給食費をためこんで外車を乗り回す“モンスター弱者”がいるから」
と断言。こうした現状に対抗するために「より厳しい取り立てを行っていく必要がある」として、すでに配下の石原軍団に召集をかけたことを明らかにした。
石原軍団は、たけし軍団の256倍の戦闘力をもつ日本最強の戦闘集団。憲法や人権、刑事訴訟法を無視した超法規活動のノウハウでは右に並ぶものがない。今後は、返済滞納者が出るたびに都庁舎地下の軍団本部から出動。悪の巣窟である都下の町工場を襲撃しては給食費を奪い返す予定だ。知事は「大門団長のグラサンフラッシュ、良純のまゆげビームで確実に敵を叩く」と自信を伺わせる。
いっぽう、記者からは「新銀行東京については滞納云々以前に根本的なビジネスモデルに問題があるとの指摘も出ている。石原軍団投入で解決できなかった場合はどうするのか」との質問も。これに対して知事は
「恥をかくのはてめえのほうだ」
とすごんでウヤムヤにしていた。