英会話学校最大手の「NOVA」で取締役会が社長を解任、会社更生法申請の手続きをとったことがメディアの注目を集めているが、同様の“クーデター”が都内の中学校でも起きていたことが26日までにわかった。NOVAのみならず語学教育産業全体に不健全な経営体質が蔓延しているあらわれとして、各界で議論を呼ぶことになりそうだ。
クーデターがあったのは世田谷区桜新町第二中学校の2年1組。一時間目、担当英語教師の猿橋桜子教諭(32)が授業をはじめようと教室に入ると、クラス委員長の北沢きよし氏(13)が緊急学級会の開会を宣言。
「猿橋教諭の解任」
を発議し、全員一致で可決。教諭はその場で職員室に追い返された。暫定的な後任教師には北沢委員長が就任、当面は自習を通じて授業運営を行っていく方針だという。
猿橋教諭は、
- 英単語100回書き取りの宿題を毎日出す
- 英文暗誦をさせる
など厳しい経営方針に基づく授業を展開しており、生徒から非難の的となっていた。北沢委員長は
「教諭の放漫経営のせいで、“英単語1万回ぶん”の宿題負債を抱える生徒も出ており、破綻を回避するために解任はやむを得ない措置だった」
と説明する。
いっぽう新経営陣に対し、クラス内の女子からは
「きよしくんは自分が“Miss Evans on the Titanic”を暗記できないからって、桜子先生をいじめるのはいけないとおもいます」
との指摘もある。これについて北沢委員長は「女子はうるせーよ。おまえの好きなヤツの名前バラすぞ」などと強硬な態度で臨む方針だ。