打ち水で都市の気温を下げようという恒例のイベント「打ち水大作戦」が23日、全国各地で行われた。地震被災地の新潟からは、東京電力柏崎刈羽原発も参加。「日本の美しい知恵」をアピールした。
同原発ではこの日午前、国内来賓のほか国際原子力機関(IAEA)監視団の見守るなか、「せーの」の掛け声とともに使用済み核燃料プールから元気よく水をまきちらした。打ち水に参加するほどフレンドリーな原子力発電所は世界でも例がなく、日本の原発の安全神話がまた強固なものになったかっこうだ。
打ち水の一部始終を見学したIAEA関係者らは、
「見ていて寒気がした。体感温度にして10度は下がったのではないか。日本らしい和のこころを感じた」
と褒めたたえるいっぽう、「青い光を見れなかったのが残念」と心残りなようすだった。