フリーソフトウェア活動の象徴的存在として、多くのプロダクトで採用されてきたライセンス「GPL」(GNU General Public License)。Webサービスが急速に普及した昨今の現状にあわせ新バージョンとして先ごろ「GPLv3」がリリースされたばかりだが、企業サイドからは採用に難色を示す声が多い。こんどは全世界に支部をもつあの巨大企業も、
「V3には致命的な問題がある」
として懸念を表明した。
10日にプレス向けリリースとして声明を発表したのは、株式会社デストロン(本社:スイス)。多くの科学者や戦闘員を抱え、全世界でソリューションプロバイダとしての事業を展開していることで有名だ。同社がV3を精緻に検討したところ
「“4つの死の弱点”がある」
ことがわかったという。同リリースによれば、これらは業務上きわめて致命的な問題を引き起こす可能性があるとされている。
4つの死の弱点とは
- 逆ダブルタイフーンを使うと3時間変身不能になる
- 砂の中が苦手
- V3バリヤーが100万ボルトまでしか電気を吸い取れない
- 圧力に弱い
というもの。特に逆ダブルタイフーンにまつわる弱点は致命的で、強力な機械合成怪人複数体に襲われた場合には絶体絶命のピンチに陥る可能性がある。同社日本法人幹部のヨロイ元帥氏は、
「V3がわれわれベンダーを狙いうちにする悪意のかたまりだという認識はあったが、こんな欠陥があるのではなおさら存在を容認できない」
と非難する。
いっぽう、V3を策定したFSF(Free Super-hero Foundation)の本郷猛・一文字隼人両氏は、
「V3は完全ではないが、プロプライエタリな秘密結社を打ち砕くための強力な
“26のひみつ”
を秘めている」
と反論。ヨロイ元帥氏と真っ向対立する姿勢を崩していない。両者の対決のゆくすえがどうなるのか、今後の動向に注目したい。