防衛庁は30日、埼玉県の自衛隊入間基地に、ヒューンと飛んで行ってパン! と鳴るたのしいロケット花火パックを配備した。日本独自のミサイル防衛(MD)計画に沿ったもので、これから打ち上げシーズンが近づくにつれ首都圏のやんちゃな子どもたちを楽しませてくれそうだ。
この日配備されたのは埼玉県煙火製造組合が販売する
「よくとぶ! ロケットはなびパック」
合計10パック。浦和のスーパー・サミットで、1パックあたり250円にて購入。同時に発射用設備の「チャッカマン」や、消火用ペットボトルの搬入も行われた。今後は深夜に周辺住宅地にむけ発射され、みんなでキャーキャー言う予定。
ロケット花火パック担当のたかしくん(10さい)によると、
「ホントはパトリオットで遊びたかったんだけど、ママが
“ムダに高いからよしなさい”
って買ってくれなかった」
と、ふくれっ面。しかし、大陸間弾道ミサイルの迎撃能力については、今回のパックもパトリオットと遜色ないという。
搬入の際には基地入口に反対派が押しかけ、
「使い古しペットボトルに花火を突っ込んで消すと熔けることがあって危ない。きちんとしたバケツの配備を」
と気炎をあげる一幕もあった。