アメリカの週刊誌「TIME」は、毎年恒例の「パーソン・オブ・ジ・イヤー」に
「顔のないあなたたち(You)」
を選出した。同企画で不特定多数の匿名の人物が選ばれるのははじめて。
選考理由について、編集部は
「デジタル革命の進化とWeb 2.0の進展により、顔を見せない匿名のまま違法行為や他人の中傷が可能になった」
と社会の変質を巻き起こした貢献ぶりを挙げている。YouTubeに自分がつくったわけでもない映像を勝手にアップロードして「もうテレビはいらねーよププ」とほくそ笑んだり、blogに集団で「死ね」とコメントを残す無軌道さが高く評価されたようだ。
またTIMEは
「この調子で
“社会に害毒を垂れ流すフリーターや障害者は死ねプギャー”
とか、主戦論を展開し、デジタル民主主義の発展に尽くして欲しい」
と述べ、今後の「あなた」の活躍に期待を寄せていた。