29日発売のマンガ週刊誌「少年マガジン」に、いじめ問題啓発のための広告が掲載されている。相次ぐいじめ苦自殺を受けて内閣府が出稿したもので、人気連載マンガの枠を借りた企画広告形式となっている。
このマンガは、久米田康冶氏の人気作品
「さよなら絶望先生」
高校を舞台にした、企画にぴったりの学園モノだ。
今回のお話は、新しく女の子の「井地芽子」が転入してくるところから始まる。裕福な家庭環境と美貌から一躍クラスの人気者になった芽子は、クラスメートの気になる体臭もすぐに指摘してあげるほど細やかな気遣いの持ち主。貧乏な家の子には毎日家計の状態を聞きただし、カラダに障害のある子をみんなで指さしながら遠巻きに見守る優しい生徒だ。
担任の糸式望も芽子のおかげで雰囲気の変わったクラスに満足そう。しかし、突然、教育再生会議の特別査察が入った! クラスでいじめがある…と匿名の手紙が届いたというのだ!
「いじめを見過ごしていたキサマは懲戒処分だ!」
あまりのしうちに、糸式は
「絶望した!
なんでも末端の現場に押し付ける国のありかたに絶望した!」
と叫び、自殺する…。
教育再生会議事務局長の山谷えり子氏は
「いじめ問題の原因が、日教組かぶれの問題教師にあることが子どもたちによく伝わる広告だ。われわれは今後びしばしと教員を締め付けていく」
と語っている。