「小僧寿し」「京樽」ら持ち帰り寿司チェーン各社は16日、ソニー製バッテラの回収問題で同社に対し連名での損害賠償請求を検討していることを明らかにした。回収によるイメージ悪化や販売機会の損失が甚大で無視できないと判断した。食品業界が家電メーカーに賠償を請求するのはきわめて異例。
ソニーはPS3安売りの原資を稼ぐため、この春から異業種である食品製造下請けに参入。ブラウン管テレビの製造ラインを転用することで利ざやを稼いでいた。しかし、8月ごろに同社製バッテラ(関西風サバ押し寿司)の不具合が相次いで発覚。
- サバの小骨が残っている
- 酢が効いていない
- 足がはやくてすぐ腐る(ソニータイマーか?)
などの苦情が殺到したことから、今月はじめまでに全製品の自主回収が決定している。
記者会見に臨んだ株式会社京樽の田中常泰社長は、
「ソニーマインドを信頼して業務を委託していたのに、裏切られた気持ち。やっぱり関西の味は関西のもんにしかわからしまへん。松下はんに頼めばよろしおましたなあ」
と、本心では何を考えているのかわからない関西人独特の笑顔でソニーへの恨みを語っていた。