IT関連出版社大手のインプレスホールディングス(本社:東京)は11日、ねこ愛好家に根強い人気を誇る「月刊ねこ新聞」の出版元である有限会社猫新聞社を買収することを明らかにした。取得金額はねこ缶1年分。買収後も社名や出版物のブランド名はそのままとなる予定。従業員2人と4匹の雇用も維持する。
インプレスはインターネット関連出版物の草分けとして親しまれてきたが、旗艦誌の「インターネットマガジン」を休刊する前後から売り上げが落ち込み、投資家向けの小手先のアピールを繰り返すなど迷走を続けてきた。今回の買収も同社の既存業務とまったく関連性がない突飛な展開に見えるが、実は起死回生を賭けた一手。インターネットにねこだいすきな業界人が多いことに着目し、コンテンツの二次利用とシナジー効果の発揮を期待したものだ。
インプレス広報部担当者は、
「今後はねこ耳メイドさんの買収にも力を入れ、業界随一のねこ専門企業をめざすにゃん」
とのどを鳴らしていた。