名古屋・阪神など関西地方の専売特許とされてきた喫茶店・ファミレスでの「パン食べ放題」だが、チェーン店の競争激化などでこのところ急に関東でも普及しはじめた。消費者にとっては歓迎したいこの動き。一部からは「非人道的な慣習を全国に広めるな」と抗議の声が寄せられている。
パン食べ放題は、もともと見栄っ張りな名古屋人・ケチな大阪人のために関西地域の喫茶店がはじめたサービス。モーニングセットを注文すると、コーヒー一杯にあわせていくつでもパンを食べることができる。利用率は高く、名古屋では一日の食事をすべてモーニングセットだけで間に合わせるビジネスマンが50%以上を占めるという調査結果もある。
関東にこの風習が広まりだしたのは、ここ1,2年のこと。地元での競争激化に押されて東京近郊の市場開拓に乗り出した関西企業が、注目を集めるためにはじめた。サンマルクグループが「BAQET」として「パン食べ放題ビュッフェ」を展開しているほか、今月には喫茶店チェーンの「珈琲館」も「パン食べ放題モーニング」をはじめた。
問題は、採算がとれないほど大量のパンをどのように調達しているか、だ。
「背景には非人道的なバイオ技術の濫用があるんです」
匿名希望のあんぱんまんさん(仮名)は語る。
「ぼくの仲間のパンたちは、やつらに拉致されました。連中はぼくらの細胞のひみつをさぐり、ついに“無限にパンをクローンする技術”を完成させたんです」
同氏によると、これら“パン食べ放題系”喫茶の厨房ではしょくぱんまん(仮名)・かれーぱんまん(仮名)らが生きたまま培養器につながれ、クローンパンを生産し続ける苦役を担わされているという。あんぱんまんさんは叫ぶ。
「やつらは“あんぱんはモーニングには重すぎる”という理由で、ぼくだけ拉致していかなかった! 端役のおむすびまんですら連れて行かれたのに…。主人公としてこんな屈辱は耐え難い!」
弊紙記者が珈琲館広報部に問い合わせたところ、パンの調達方法については口を濁したもののモーニングセットへのあんぱん追加に関しては
コーヒーに合わないので…
とはっきり否定していた。