郵便割引制度をめぐる偽の証明書発行事件で、大阪地検特捜部が証拠品として押収したフロッピーディスクを担当検事が書き換えていたことがわかった。公正であるべき検事にあるまじき不正な行為に、あらためて警察・検察による取り調べの透明化を要求する声が高まりそうだ。
書き換えをおこなったのは事件の捜査現場を指揮した主任検事(43)。調べによると、この検事は取り調べが深夜におよびハイになったある日、
「最近の若い奴らは、こんなフロッピーばかり使いやがって」
と、押収した3.5インチフロッピーの中身を8インチフロッピーディスクにコピーしてしまったという。
発覚したきっかけは虚偽有印公文書作成・同行使罪で起訴されていた被告の厚生労働省元局長・村木厚子さん(54。大阪地裁で無罪判決確定)による地道なチェックだった。裁判の証拠リストをみずから調べているときに「わたしの年齢でも8インチフロッピーなんてよう知らんがな」と気付いたという。
弊紙の取材に対し、この検事は
「古きよきものが失われていくのを憂慮してやった。5インチや8インチのほうが薄くて、証拠ファイルに綴じ込みやすいなど何かと便利。3インチっていうのもあったけど知ってる?」
と釈明している。
匿名希望の情報提供者によると、検事は8インチフロッピーディスクへの書き換えのみに飽き足らず、「バックアップはテープにとらなきゃいかん」とQICテープまで持ち出したとの証言があり、弁護側は「ひどいおっさんホイホイだ」とさらに厳しく真相を追及していく方針だ。
任天堂さんのコメント:
やればやるほど、ディスクシステム