島本和彦と炎プロは7月26日発売の「月刊ガンダムエース」9月号(角川書店)から
「機動武闘伝自慰ガンダム」
のコミカライズ版連載をはじめる。テレビ放映当時も独特な内容で物議を醸した作品だが、非実在青少年問題など性表現規制が取り沙汰されるなか「なぜこの時期にわざわざ…」と業界関係者は対応に苦慮している。
「機動武闘伝自慰ガンダム」は1994年にTV放映された作品。スペースコロニーの世紀を舞台に、各国代表の「ガンダムファイター」が覇権を賭けて自慰ファイトを繰り広げるという内容で、従来の「ガンダム」とは一線を画す作風と熱い下ネタが多くのファンを魅了した。
とりわけ、主人公のドモン・カッシュが
「オレのこの手が真っ赤にこするー!」
と叫びながら繰り出す必殺技「ミミズフィンガー」や、ドモンが師匠のマスターベーション・アジアと繰り広げる「にっかつ不敗」の演舞は思春期青少年を虜にした。また、オランダ妻をもつガンダムファイターの「ネーデルガンダム」は風車をイチモツの先に取り付ける奇想天外なアイデアで視聴者を圧倒した。
しかし、放映当時と異なり性描写に厳しくなっているきょうこのごろ。特に東京では非実在青少年条例問題に折悪く注目が集まっている。業界通のあいだでは「島本のせいでダムエーが発禁になるのも時間の問題」と悲観的観測がはやくも流れつつあるようだ。