埼玉県労働基準監督署は17日、労働基準法違反容疑で株式会社ミュージアム(本社:さいたまスーパーアリーナ)の園咲琉兵衛社長(68)を逮捕した。県内風都市を本拠に博物館事業や販売業を手がける同社には、かねてから「社員の待遇がひどい」「女性重役がセクハラしてくる」など黒いうわさが耐えず、同署は「風都の風通しをよくするためにブラック企業の実態にメスを入れたい」と意欲を見せている。
調べによるとミュージアム社は、
- イケメン社員を見つけると、経営者一族の行き遅れ娘が結婚しろと迫ってくる
- 昇進試験の際には社長の前で全裸を披露しなければならない
- “成果主義”と称して人間社員よりも猫を重用する
など常識では考えられない扱いを社員に押し付けている疑いがあるという。
なかでもひどい目に遭ったのが、17日に亡くなった元社員の霧彦さん(25)。遺族の話だと、かねてから
「ヘンなコスプレを強要される…」
「女重役のSMプレイにつきあわされて背中が痛い」
などと悩みを打ち明けていたとのこと。しかも、最近は「超高速移動の練習」と称して長時間の残業を強いられ、ついに不調をきたして亡くなってしまったという。霧彦さんは「市民支持率の低さナンバーワン」で有名な風都市のゆるキャラ「ふうとくん」のデザイナーとしても知られていただけに、彼を死に追いやったミュージアム社には抗議が殺到している。
労基署の取調べに対し園咲社長は
「ワシは知らん。すべて飼い猫のミックがやったことだ」
と容疑を否認しつつ、ふところから取り出したおもちゃで変身ごっこをしようとしたため署員の逆鱗に触れ、こってりしぼられているとのこと。担当者は「“テラー”のメモリーなんて要らない。ファングメモリーがほしかった」と記者団に話していた。