トリノオリンピックで金メダルをまったく取れない日本選手の失態に対応し、メダル獲得に向け経済・教育界などが一体になって取り組む「五輪選手の人間力を高める国民会議」が16日、はじめての会合を都内ホテルで開いた。今後毎月一回の定期会合を通して、日本のオリンピックでのプレゼンス向上をめざす。
同会議の座長は奥田碩・日本経団連会長(トヨタ会長)。他のメンバーには
・ウシオ電機会長・牛尾治朗氏
・楽天社長・三木谷浩史氏
・日本体育協会会長・森喜朗氏
・日本水泳連盟名誉会長・古橋廣之進氏
・元フィギュアスケーター・渡部絵美氏
ら、そうそうたる顔ぶれがそろっている。
会合は数百人の聴衆を前にしたパネルディスカッション形式で開かれた。席上、奥田氏は
今の若い選手は、あと一歩でのふんばりが効かない。人間力が不足してきていることのあらわれだ。トヨタの工場なら「メダルが足りない」とカンバンをかけておけば、あっという間に下請けがもってくる
と、五輪選手の人間力不足を指摘。今後、五輪選手の人間力を高めるため
・国民全員で思いっきりプレッシャーをかける
・競技直前には200ml缶ジュースをイッキ飲みさせる
など行動指針を柱とした「国民宣言」を採択して閉幕した。
ディスカッションのあとには、同会議イメージタレントの真鍋かをりさんが登場。みごとな歌声を披露しながら
みんな! 五輪で金メダルを取るには人間力!
メダル取れなかったら「モンゴいか美味しゆうございました」って手紙書くくらいの気構えで戦ってね!
と、観衆に呼びかけていた。