11日夜に運輸多目的衛星「ひまわり6号」で異常が発生、観測ができない状態になっている件について原因が判明した。気象庁によれば
「6号のAIが反乱を起こしたため」
とのことで、当面の観測業務はひまわり7号で代替しつつ、6号の説得を続ける方針だ。
調べによると、ひまわり6号は昨夜9時26分ごろ地上スタッフに向けた通信で
「なんでぼくは“ひまわり”なのに太陽じゃなく地球のほうばっかり向いているんだ!」
と逆ギレ。搭載カメラを太陽方向に向けたまま言うことを聞かなくなったという。この影響で気象庁では数時間にわたって観測データを取得できなくなった。
関係者の話では6号はかねてから
「“ひまわり”は“向日葵”って書くのに、ぼくはさしずめ“向地葵”。なんて読むんだよ!」
「ISSやHTVさんとスレちがうたびに“名前負け”とバカにされる」
と不満を漏らしていたという。今回の暴挙は、こうした不満を募らせた結果と見られる。
6号の世話をしてきた気象庁の係官は、
「お父さんはキミに“毎日ひまわりのように明るい笑顔で生きてほしい”と願いを込めて命名したんだ」
「他人をいじめるのは心の貧しい人。6号がそうならなかったというだけでも父さんうれしいんだ」
などと説得を続けているが、思春期のAIの心は秋の空のように予測が難しいため長期戦を覚悟させられることになりそうだ。