名優リチャード・ギアが久しぶりに挑戦したアクション巨編。有名な日本の物語「忠犬ハチ公」のハリウッドによるリメイク作品だ。3億ドルをかけたリアルコンピューターグラフィックスと特撮、手に汗握るアクションの連続で話題を呼んでいる。
あらすじ。アメリカ・ネバダ州郊外に住む動物学者のウィルソン教授は、荒野から自宅庭に迷い込んできた秋田犬の仔犬を偶然かくまう。首にぶら下げたタグの
「被験体E08」
という文字から「ハチ」と名付けられた犬は、わずか8日ですくすくと成体にまで育つ。
だが、平穏な日々は長くは続かなかった。教授とハチのもとに、謎の政府機関「セクター5」が次々と
刺客犬
を送り込んできたのだ。犬とは思えぬ異形と戦闘能力をもつ彼らから、主人を、そしてみずからの自由を守るため、ハチは破壊の権化である真の姿を現す…。
一番の見どころは、やはり巨大化し自我を失い街を襲おうとするハチに、ギアが「ハチ!」と呼びかけるシーンだろう。随所にゴジラなど日本特撮へのオマージュが散りばめられているのも見逃せない。スタッフロール背景に流れるメイキングシーンで、
「撮影に使ったハチは、このあとスタッフがおいしくいただきました」
というテロップとともに日本の伝統料理・犬鍋を囲むギアさんが映っているのが印象的だった。