官制談合の実態を暴露された防衛施設庁が、巨額の裏金プールまで行っていたことが捜査本部の調べで明らかになった。談合に参加したメーカーに水増し請求を強制。過払いぶんを還流させる手口。日本の国防産業にはびこる巨大な闇が、今回の検挙でようやくその一角をあらわしたかっこうだ。
水増し請求・還流は業界では暗黙の了解事項になっていた。「(防衛施設庁側担当には)有無を言わせない雰囲気があった」とメーカーの担当者は語る。
プールされた裏金の総額は容疑者が供述している範囲ですでに「8000億円以上」(捜査関係者談)。個人の遊興費目的では説明のつかないとほうもない金額だ。
裏金づくりが始まったのは平成2年ごろ。談合でメーカーに入札権を獲得させるかわりに予算を多く見積もらせ、あまったぶんを同庁幹部が管理する口座に振り込ませていた。
捜査員がプールされた裏金の使途を問い質したところ、資金運用担当だった技官は
次世代防衛兵器の開発資金だった。将来、日本を未知の脅威から守っていくには革新的な兵器の研究が不可欠。メーザー砲や轟天号、オキシジェンデストロイヤーやスーパーX、機龍などの開発にあてがっていた
と述べているという。
政府内には「日本を真剣に守ろうとしての行動なら…」と同情する声もあがっているが、犯行に関わった者の自宅からは山のような怪獣のフィギュア・兵器のプラモデルが見つかっているため、捜査本部は「単なる特撮オタクの可能性もある」と厳しく追及していく方針だ。
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