東京証券取引所(東証)は29日、新興市場マザーズ上場のゴンゾ(本社:浅草)について、上場廃止を決定した。2009年3月期の有価証券報告書で、上場廃止基準である2期連続の債務超過が確認されたため。決定後に記者会見を開いたゴンゾの経営陣は
「冗談じゃないよ」
などとわけのわからないことを言うばかりで反省の色をまったく見せず、謝罪はおろか経営責任の所在についてもまったく言及しなかった。今後、株主から厳しい追及を受けることは避けられなさそうだ。
ゴンゾは鬼瓦権造社長が経営する土木作業会社。創業は1980年代と古いが、新興ベンチャーであるナインティナイン(本社:大阪市東淀川区)との取引が評価されマザーズ上場を果たした。しかし、その後
- アルプス工業での偽装請負疑惑
- タケちゃんマン7との持ちネタビジネスモデル特許訴訟
などスキャンダルが頻発。これが財務状況にも影響し債務超過へと転落。増資による経営改善を計画していたものの金融不況のあおりで頓挫し、ついに上場廃止へと追い込まれた。
29日午後、東証アローズで記者会見をおこなった権造社長は、手のひらを突き出しながら頭をゆらし、
「(上場廃止は)冗談じゃないよ」
と述べるばかり。記者やアナリストの「経営不振の元凶は何か」「株主に対しどのように責任を取っていくおつもりか」といった質問には一切答えず、一方的に会見を打ち切った。
ギャグに詳しい山崎邦正さんのコメント:
もうゴンゾの時代ではないということだろう。これからは私のギャグの株価がうなぎのぼりになる。投資家の皆さんは“買い”間違いなしだ。イエイ・イエイ・イエイ~!