今年度から本格的な英語リスニングテストを受験科目に採り入れた大学入試センター試験。受験生には専用のICプレイヤーを個別に配布・利用されたが、この装置の内部ソフトにいわゆる「オープンソースソフトウェア」(OSS)が無断流用されていたことが発覚。物議をかもしている。
問題が発覚したのはミツミ電機が大学入試センターに納入したICプレイヤー「ICP-01」。同プレイヤーは試験終了後の持ち帰りが許可されていたため、受験生のひとりが自宅で解析。その結果、音声データ再生システムにOSSの「LAME」が使用されていることがわかった。このOSSは、二次利用したシステムに情報の全面公開を義務づける「GPL」ライセンスで提供されており、違反した場合には著作権侵害となる。
事実が明らかになるにつれ、ネットでは
大学入試センターは、内部ソフトのソースコードおよび音声データを事前に公開する義務があったのではないか
とのクレームが殺到。「著作権侵害のテストは無効」を訴える声が強まりつつある。
大学入試センターの不正を糾弾するWebサイトもすでに立ち上がっている。運営者の上山北斗くん(18)は
著作権を侵害したセンターの不正は明らか。きちんと情報を公開すべきだった。音声データさえ事前にわかっていれば、ぼくだって第一志望をあきらめずに済んだのに!
と号泣していた。
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