JRが8日までに示した「リニア新幹線の駅は1県1駅ずつ設置する」との意向に各都道府県からは賛否両論が出ているが、ここに来てJRに賛同する頼れる助っ人が登場した。関東地方の雄・栃木県だ。栃木県の福田富一知事は、10日の記者会見で
「1駅でも十分。積極的にJRを支援していきたい」
との意志を表明した。
リニア新幹線については、長野だの山梨だのはぁごじゃっぺばっか言ってる三流県から「県内複数の地区から駅設置の要望が出ているのに」「JRの方針は地元の利益を無視している」など身勝手な批判が続出。計画自体が暗礁に乗り上げかねない危機に瀕していた。しかし「1県につき1駅ずつ設置する」という案を聞き、栃木県では
「んじゃ栃木にもリニアの駅ができるってことけ?!」
と県民が大喜び。福田知事の“支援声明”はこうした県民の声を受けたもので、今後はあらゆる難題を乗り越えJRのリニア計画をバックアップしていく方針だという。
福田知事は、
「リニアなんて関係ないと思ってたからびっくりしたっぺや。駅つくるんだったら片岡あたりに作るのがナイスだべなあ~。いま無人駅だから、町おこしにちょうどよかっぺな」
と具体的な立地についても言及。記者からは「従来型新幹線の駅である宇都宮や那須塩原にしたほうが自然では?」と質問が出たが、「那須塩原も片岡もあんま人口は変わんねぞ?」と首をかしげていた。
リニア駅の建設費用についてはJRが「地元負担をお願いしたい」としていることも各県の不満を呼んでいるが、知事によれば「去年はかんぴょうが豊作だったので、県の財政には余裕がある。500~1千億かんぴょう※程度ならすぐにも拠出できる」という。さまざまな利害が対立しあい難題が山積みのリニア新幹線だが、栃木県の協力で開通も「OK牧場!」となりそうだ。
※物々交換を基本とする栃木県での財貨換算単位。現在の為替レートで1円=360かんぴょう。1万かんぴょう=1とちおとめ