作家の栗本薫氏が惑星外文明の星船で宇宙に旅立っていたことが、27日までにわかった。人々を牛耳っていた
悪の精神生命体「豹頭王の花嫁」
を封印すべく道連れに出航したものとみられ、識者は「すでに自爆した可能性もある」と指摘している。
栗本氏といえば出自はナゾに包まれながらも、かつて同人の国「パロ」に降り立ち王族姉弟である「ヤオイ」と「SF者」のネタ不足を助けた武勲などで知られる勇者。作家と評論家の二つの才に秀で、襲い掛かる編集者や読者をバッタバッタとなぎ倒す豪腕無双はギネスブックにも認定されそうなほどであった。
しかし、最近では
「長編作品を予定の100巻で終わらせられなくする」
能力をもった恐るべき精神生命体「豹頭王の花嫁」に苦戦を強いられていた。今回の星船による旅立ちは、豹頭王の花嫁をだまして惑星外に追い出し爆破することでケリをつけようという最終手段に出たものと見られ、失敗すれば栗本氏自身の身に危険が及ぶことも心配される。
星船など古代機械に詳しい闇の司祭・グラチウスさんは、
「自爆直前にカイザー転送機で戻ってくるつもりだと思うが、長距離転送なので記憶が失われたりいろいろ影響があるかもしれない」
と指摘している。記憶喪失になればさらに長編にオチがつけられなくなり、あと200巻くらい続いてしまうようなこともないとはいえないが、不在のあいだに続編を谷川流だの筒井康隆だのが引き継ぐことのないよう早めに復帰してほしいものだ。