首都圏でも感染者が見つかり、なかばパニックの様相を呈してきた新型インフルエンザ問題。特に二次感染をふせぐマスクについては石油ショックなみの勢いで買占める消費者が続出し、深刻な品不足が起きている。「マスクを着用しなければ人にあらず」といった風潮も後押ししているようだが、都内ではついに
「マスク狩り」
と称した強盗事件も発生。被害者が出る事態となった。
マスク狩りの犠牲者となったのは都内在住のライダーマンさん(50)。ライダーマンさんによると、被害に遭ったのは21日早朝。出勤途中の路上で、とつぜん40から50歳代と見られる女性に
「あんたマスクドライダーなんだって? ちょっとあたしにもマスクわけなさいよ」
と詰め寄られた。「ヤー!」と応戦するもむなしく、あっというまに愛用のマスクを奪われたという。犯人はすぐに逃げ去った。
ライダーマンさんはマスクを奪われ
「仮面ライダーにもかかわらず口元のマスクがない」
という情けないケガを負った。医師によると全治一ヶ月以上の見込み。夏公開予定の映画やミュージカルへの出演も危ぶまれる状態だ。
「マスクを失いインフルエンザ感染が怖いのももちろんだが、いざというときの人間の心のみにくさを思い知らされた。プルトンロケットと一緒に自爆したあの苦労はなんだったのかという気分だ…」
と、ショックなようすを見せるライダーマンさん。
警察は犯人の足取りを追っているが、捜査員の一部には
「そもそもライダーマンってマスクつけてなくなかったか?」
と疑問を呈する声がある。「マイナーなライダーマンからマスクを奪うより、たくさんターゲットがいるうえに弱いゼクトルーパーあたりを狙うほうが犯行としては自然」との指摘もあり、マン氏の自作自演の可能性も視野に入れ捜査を進めているという。
カッコイイマスクで定評のある仮面ライダー龍騎さんのコメント:
ぼくのマスクならあげるよ