ソーシャルネットサービス大手のミクシィ(本社:東京)は、ネットワークにつながるコーヒーメーカーのWeb 2.0対応版
「オンライン・コーヒーメーカー 2.0」
の開発に成功した。今後は一般にも販売し、初年度出荷10万台を見込む。
ネットを介して出来上がりなどを知らせるコーヒーメーカーはインターネットの黎明期から開発されてきたが、ミクシィの製品はWeb 2.0に対応している点が異なる。たとえばコーヒーの抽出には、いわゆる
「クラウドソーシング」
の考え方を採用。
「気がついた人が淹れる」
ことで、専従スタッフを必要としない低コスト運用を可能にした。
さらに、Web 2.0らしい「マッシュアップ」にも対応。淹れたコーヒーに、洗剤や雑巾の絞り汁をマッシュアップすることで反りの合わない同僚やアホ上司に特製ブレンドを飲ませることができる。また、「集合知」を活用することで、
「オレは今日モカが飲みたいんじゃボケ」
「ああん? ブルマンにしろやゴルァ」
と些細なことから職場を殺伐とさせる機能ももつ。
ミクシィは同業の「GREE」にモバイル展開で遅れをとるなど、事業展開見直しの必要性が指摘されていた。取材に応じた同社の笠原健治社長は
「Web 2.0への対応強化と物販への参入で、売上増をねらう」
と語りつつコーヒーをすすった直後、とつぜんお尻をおさえながらトイレに駆け込んでいき、旬のITベンチャー経営者ならではのエネルギッシュさを見せつけていた。