NHK教育が29日の放送を9時間に短縮しエコロジーを訴えることで話題を呼んでいる。UHF局を中心に流される各アニメ番組もこれに賛同する動きを見せていることが4日までにわかった。大衆にもっとも身近なテレビ番組がエコ対応することで、環境問題への理解が進むことが期待できそうだ。
エコ対応するのは、地方UHF局でオタ向けに流されているラノベ/エロゲ原作アニメなど。通常のアニメでは1秒あたりの“コマ数”を8枚程度で撮影して動きを表現しているが、月末放送ぶんから
「秒あたりコマ数2枚」
と4分の1に削減するという。コマ数を削減すると作画・撮影にかかる資源の節約はもちろんだが、画像の伝送費用、特にデジタル放送では圧縮コストが軽減されるため電力消費量の削減につながるという。
コマ数を削減するとアニメが動いているように見えなかったり品質が低下する「ヤシガニ化現象」が懸念されるが、識者は
「U局で放送されている作品は、愚にもつかないストーリーだったり動きの少ないものが多い。ヒロインが口パクで延々話すだけというシーンも多いので、実害はないのではないか」
と見る。
同様のエコ対策についてはMBS/TBS系アニメ「ガンダム00」でも検討しており、前シーズンで死んだはずの登場キャラクターを
- なんだかんだで生きていたことにする
- 双子の弟を出す
- ところがぎっちょん再生治療でピンピンしていたことにする
ことでキャラ設定の手間を節約。エコロジー配慮で一歩先を進んでいる。業界各社が切磋琢磨して、地球環境保護のアイデアを出し合ってもらいたいものだ。