さまざまな食品に有毒物質や添加物が混入する事件が相次ぐなか、またも新たな悲劇が…! しかもこんどは日本人なら誰もが毎日口にするみそ汁から、基準値を上回る大量の添加物が検出されたというのだ。はたして日本の食はどうなってしまうのか─。
このみそ汁が見つかったのは、杉並区在住の鈴木トヨさん(72)宅。2日朝、トヨさんが同居する息子夫婦と朝食をとっていたところ、
「ぺっぺっ、しょっぱい」
とみそ汁の味の異常に気付いた。通報を受けた杉並区保健所が調べると、トヨさんのみそ汁から5グラム超もの塩化ナトリウムが検出された。
塩化ナトリウムは人体にも含まれる天然の食品添加物だが、長期間大量に摂取しつづければ高血圧などで死ぬこともある。NHK「きょうの料理」が推奨するみそ汁の塩化ナトリウムの基準値は1杯あたり1.5グラム以下で、トヨさんのみそ汁にはこれを大幅に超える量が含まれていたことになる。トヨさんは
「私を殺す気かい」
とふるえあがっている。
気になるのはみそ汁に大量の塩化ナトリウムが混入した経緯。使用されていた国産みその製造元・ハナマルキでは「製造過程で混入することは考えにくい」と否定している。残る可能性は家庭内での混入だが、みそ汁を作った鈴木のり子さん(37)は、
「お義母さんと同居するようになって5年。私もう疲れたぁ…」
と繰り返すばかり。みそ汁を作るときはコンブやカツオブシなどでだしをしっかりとると、塩化ナトリウムが少なめでも気になりにくいので参考にしてほしいところだ。