先日鳴り物入りで日本上陸を果たした「iPhone 3G」さんが、わが国独特の風土病に感染し重い症状に苦しんでいることが16日までにわかった。関係者は「このまま体調不良が続けば“市場独占でウハウハぼろ儲け”というジョブスの戦略に支障が出かねない」として、iPhoneさんの身を案じている。
iPhoneさんが不調を来たしたのは、11日のこと。東京・表参道での新興宗教(アップル真理教)集会に出席した直後から、
- “オープンなプラットホーム”をうたいながら、メーカーの認証を受けたアプリしか動かない
- しかも、そのアプリの数がやたら少ない
- メールがひたすら独自仕様。自動受信もまともにできない
- コンテンツプロバイダに配慮しすぎてコピー&ペーストすらできない
- 電池交換ができない
- 社長が禿げているキャリアしか選択できない
- 並ばないとビッグウェーブに乗れない
などの症状が出始めたという。
あわてて専門医に相談したところ、日本独特の風土病である
「ガラパゴス原症」
と診断された。ガラパゴス原症はデジタルガジェットが罹患する難病のひとつ。発症すると、プロプライエタリでクローズド、ユーザーアンフレンドリーになったあげく売れなくなる。治療法は外圧の投与程度しかなく、“死ななきゃ治らない”とも言われる。海外出身の携帯電話が来日でガラパゴス原症に感染した事例は過去にもあり、以前にはNTTドコモに招聘された「Blackberry」さんが罹患、危篤状態になっている。
しかし、日本の携帯電話がかかるガラパゴス原症は「ハイアイアイ型」と呼ばれ「そこそこ使いやすい」のが特徴。iPhone 3Gさんの症状は「単に囲い込みっぽくて使いづらい」ところが異なるため国内での感染ではなく、来日以前から感染していた外来種が発症しただけではないかとの見方もある。この件について、ガラパゴス原症に詳しく“ガラパゴスのあだばな”との異名をとる元NTTドコモの夏野剛さんにコメントを求めたところ、
「私は今後、ニコ厨に媚を売って生きていく。ケータイのことは知らない」
と話していた。