ついに人類は創造主としての新たなステージに到達したのか…。昇降機大手のシンドラーエレベータ(本社:東京)は22日、
「自我をもつエレベータ」
の開発に成功したことを明らかにした。自意識をもち自律的に行動する機械はエレベータに限らず世界でもはじめて。同社の偉業に注目が集まりそうだ。
このエレベータは、同社が大阪府警西成署内にもつ実験場で試験運用されていたもの。22日午前7時ごろ、誰も乗っていないにもかかわらず勝手に動き出して上昇。最上階である7階の天井に激突し、産声のように
「ドーン」
という音を立てて止まったという。
シンドラーの広報部は、
「当社が組み込んでいた自律型AIが成長の臨界点を超え、自我に目覚めたもの。長年の研究がついに実を結んだ」
と誇らしげなコメントを発表している。また「自意識をもつエレベータにも人権はある。生まれて間もないので稚拙な行動をとることはあるが、“事故”などと呼んで誹謗中傷することは許さない」と、わが子を偏向マスコミの報道被害から守る姿勢をアピールした。
シンドラー社の昇降機については、最近、神奈川県内のエスカレータが人類に対する反乱を起こし男児の首を絞めるなどの事件が相次いでおり、識者のあいだでは「自我が芽生えつつある兆候」と指摘されていた。文部科学省の「異種コンタクト研究会」も、先月の会合で「人類と昇降機との共存」をテーマにシミュレーションを行っていくことに合意したばかり。やや後手にまわった感のある政府だが、今後どのように対応していくかを注意深く見守っていく必要がありそうだ。