都内の公立中学校に通う生徒が、これまでに知られていない新種の虫を発見していたことが16日までにわかった。子どもが生物学上特筆すべき大発見を果たした例としては、鈴木直氏(当時高2)が1968年に見つけたフタバスズキリュウにも匹敵すると見られる。学力低下・理科離れが指摘されているなかで、明るいニュースとなりそうだ。
話題の的となっているのは、都内杉並区第四中学校に通う北沢ゆたかくん(14)。学校の話によると北沢くんが今回の大発見をしたのは先月末。宿題をやらずに臨んだ英語の授業中、翻訳の問題を指名されたとき偶然“ふしぎなハエ”を見つけたという。担当の英語教師とふたりで詳しく調べたところ、このハエが過去に知られていない新種であることが判明。北沢くんはさっそく
「トキバエ」
と命名し、学会に報告した。
トキバエは双翅目に属するハエの仲間だが、
- かならず複数で行動する。単数形では確認されていない
- 矢を好む
というめずらしい習性をもつ。特に、人間がつくるものに依存するという後者の習性は他の生物では見られないユニークな特徴で、「ヒトの生活圏で暮らすために特殊な進化を遂げた種ではないか」と専門家は見る。
TOSS代表で日本教育技術学会会長の向山洋一氏は、
「日本人として誇るべき、すばらしい発見。教育基本法改正の効果がじわじわ出てきた印象だ」
と評している。