内閣官房は11日、国内線旅客機に続き他の各種乗り物についても「安倍首相の利用を解禁する」との方針を明らかにした。これらの交通機関については危機管理の観点から首相の搭乗が見合わせられてきたが、規則をより社会の実情に即したかたちで運用するほか国民の要望に応えるため今回解禁に踏み切った。
利用が可能になったなかで、総理が即日乗車したのが
「火の車」
だ。午後の官邸で記者団が見守るなか、安倍首相は767兆円の国債発行残高を抱えてさっそうと火の車に乗り込み、危なげな手つきで運転するパフォーマンスを見せた。政府広報官は
「今の日本の実情を考えると総理にはどうしても乗っていただかなくてはならない。これまでは教育基本法改正などにかまけて見合わせてきたが、勇気を出して解禁に踏み切った」
といきさつを説明する。この日は、借金の海に沈む「泥船」を漕ぐ実演も予定されていたものの、あいにくの雨で中止となり一同残念そうだった。
いっぽう、市民団体から「愛する総理にぜひ乗ってほしい」と要望が寄せられていたのが、
- タイタニック号
- アポロ13号
- チャレンジャー号
- ユナイテッド93
などのハイテク系乗り物。いずれもこの日に搭乗が解禁されており、内閣官房では「期待して待っていてほしい」とコメントしている。