25日午後起きた、東京・港区を走る東京モノレールの車両にクレーン車のアームが接触した事故について、原因がクレーン車作業員の「オヤジギャグ」であることがわかった。警視庁では、該当作業員(52)の身柄を確保するとともに容疑を業務上過失傷害から傷害罪に切り替えて詳しく調べを進めている。
警視庁によると、この作業員らは浜松町―天王洲アイル駅間のレール下で信号の取り付け工事を行っていた。この際、若手の作業員が
「親方ぁ。
親方はホントにクレーンの操作がうまいですねえ。あやとりだってできそうだ」
と声をかけたところ、容疑者は
「あたぼうよお。
こちとらその気になれば、クレーンでモノレールにものれーる 」
と返答。「ついついその気になって、クレーンをモノレールに乗せようとしてしまった」という。
担当捜査員は「事故を起こしただけでなく、3月も末だというのに寒い空気をもたらした罪は重い。余罪もありそうなので徹底的に追及していきたい」と話す。いっぽう、事故を受けて開かれた国土交通省の記者会見では、安富正文事務次官が
「クレーンだけに、安全意識を高く持って
くれーん と困る」
と語り、ひんしゅくを買っていた。