警視庁は1日、教え子の小学生から金銭を巻き上げた詐欺容疑で杉並区在住の理科教師を逮捕した。固定電話のユニバーサル・サービス(全国均一提供)を口実にした悪質な手口で、警察では模倣犯が出る可能性が高いとして注意を呼びかけている。
調べによるとこの理科教師は10月中旬、勤務先の同区内小学校で二年生に理科授業の一環として「糸電話」の実験を指導した際、
「今年からユニバーサル・サービス維持費用として、電話の利用者は一回線につき7円支払わなくてはいけなくなった」
と虚偽の説明を行い、糸電話をつくった児童ひとりにつき7円、クラス全体で315円を巻き上げた疑い。児童のひとりが
「いまどき電話なんてみんなケータイなのに、カネ払わなくちゃいけないなんてマジおかしくね?」
と保護者に相談したことから事件が発覚した。
教師は警察の取り調べに対し、
「課外活動指導・いじめ対策と業務量は異常に増えているのに残業代もロクにつかず、カネに困ってやった。児童から奪ったぶんは一週間の食費に充てた」
と話しているという。
ユニバーサル・サービス料金は糸電話回線に関しては徴収対象外となっている。総務省の担当者は「同様の被害が起きないよう広報に力を入れていきたい」と話す。
タレント「ピンクの電話」清水よし子さんのコメント:
あたしたちも7円払っててもーたいへんなのよー