政治と分離しなくていい宗教法人の靖国神社(本社:東京)は26日、遊就館に併設する新たな展示施設として
「カーチス・ルメイ顕彰館」
を創設する方針を明らかにした。偏向がちだと指摘の多い同神社の展示内容を見直す一環として行われるもので、より成熟した歴史観を参拝者に提供することを目指す。
カーチス・ルメイ氏は太平洋戦争中に第21爆撃集団司令官として勇名をはせた名将。敵国の首都に大規模無差別爆撃を敢行し、いちどの作戦で死者10万・負傷者11万の被害をあたえた武勲で知られている。戦後には自民党らの働きかけで勲一等旭日大綬章を授与されているが、その後は左翼の陰謀などによりほとんど日が当てられてこなかった。
顕彰館はルメイ氏のこれらの貢献ぶりを称えるもの。靖国神社内では、
「軍神として合祀すべきではないか」
との声もあったが、「戦死していない者を合祀するのは靖国の趣旨に反する」との批判をうけ今回の顕彰館創設に落ち着いた。
靖国神社の「米国は国内復興のために対日開戦した」と主張する展示を「安っぽい歴史観」と批判し修正させたことで知られる元駐タイ大使の岡崎久彦氏は、
「早急に良心的な対応をしていただき感動している。次はトルーマン閣下やマッカーサー閣下もぜひ」
と太平洋の向こう側のほうに尻尾をふりながらコメントしていた。