かつては「メイド・イン・ジャパン」の代名詞とされ、わが日本の名を世界に知らしめた家電の巨人・ソニー。そのソニーが最近力を入れているのが、
「愛国防衛事業」
だ。将来有事の際には日本を守る礎となるであろうさまざまな新兵器を、つぎつぎと市場に投入している。ソニー・スピリッツが生み出す、他国に類を見ないユニークな兵器の実像に追った。
2006年上期に410万個を出荷する大ヒットとなった、ソニー製のニューウエポン。それが
「リチウムイオン爆弾」
だ。もっともユニークな点は、見た目がリチウムイオン電池とうりふたつというところ。敵国に出荷すると、敵が電池と間違って使用しているうちに突然爆発・炎上するというしくみ。同社が誇るリチウムイオン技術とソニータイマーがみごとなシナジー効果を発揮した一例と言える。問題は「間違って日本国内で爆発するときもある」ことだが、
「自国民の命を犠牲にして戦うのは日本の伝統。一年戦争の例から言って全人口の半数までは失っても許容範囲」
と開発者は語る。
これらの「民生品に擬装した兵器」の開発は、トヨタ自動車・パロマガス器具など他社も手がけている。しかし、
- 費用対効果が見合わない
- 敵を殺すまでに時間がかかる
など難しい面が多い。ソニーでは、ほかにも
「初期不良が多いうえに、社長に設計ミスを認めず開き直られショックを受ける携帯ゲーム機型兵器」
など精神攻撃をかけるタイプでも開発に成功しており、この分野の第一人者の地位を築きあげた。日ごろの品質管理の厳しさが、防衛事業でも大いにものをいったわけだ。
現在、同社が開発に力を入れているのは
「たかがゲームなのに10万近い大枚をはたかせて敵の経済力を失わせるゲーム機型兵器」
だ。同時発売のゲームソフトをできるだけ少なくする、Blu-ray映像コンテンツをあまり普及させないなど、最終局面で攻撃能力を高める調整に入っているとのこと。完成した暁には、極左売国勢力の妨害で効果的な経済制裁が行えない北朝鮮に大量に輸出する予定だという。今後の日本の安全保障はソニーの両肩にかかっている。