JR西日本は20日、同社が展開する電子マネーである「ICOCA」(イコカ)を改称する方針であることを明らかにした。非接触ICカードを用いた電子マネーの市場には、先ごろコンビニ大手のセブンイレブンを擁するセブン&アイが本格参入の意向を示している。今回の改称は、競争が激化する前に先手を打っておこうというJR西の焦りの現れともとれる。
同社が発表したICOCAの新名称は、
「ICACO」(イカ子)
JR西幹部は
「今までのイマイチ萌えない大阪っぽい名前を廃し、萌え萌え擬人化キャラをつくりやすい名称を選んだ」
と説明する。
改称の背景には、セブン&アイが先日発表した電子マネー「nanaco」(なな子)がある。市場では
「確実に萌え萌えなキャラと連動し、大々的にアピールしようとしている」
と、セブン&アイの見え透いた戦略に対する警戒が一挙に拡がった。事情通は「セブン&アイ社はすでに吾妻ひでおとコンタクトを取っており、ロリロリスーパーウーマンの独占使用権を獲得したようだ」と話す。JR西が「萌えキャラっぽい名前」に変更したのも、こうした動きへの対抗策のひとつとみられる。
JR西日本の関係者は
「イカ子という名称にピッタリの萌える二次元キャラについては、今のところ匿名掲示板などを中心に制作を依頼中だ。CMの実写バージョンについては仲間由紀恵にイカの着ぐるみを着せる方向で折衝している。どうせ元は特撮とかホラー畑出身のイロモノ女優だったんだ。拒否することは許さない」
と話す。
なお、従来ICOCAのイメージキャラクターを務めていた「カモノハシのイコちゃん」については、「タマゴを産むのだから鳥に近いのではないか」との判断から焼き鳥にして処分する予定だという。